皆さんこんにちは。エバコナのカウンセラーのカース敦子です。
日本は異常と言われる猛暑で熱中症も相次いでいるようですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
先日私はI can only imagine(アイ・キャン・オンリー・イマジン)という映画を見ました。この映画はバート・ミラードが作詞作曲したI can only imagineというヒット曲の誕生秘話を描いた作品です。バートは暴力的な父親の元で育ち、父親の暴力に耐えられず去って行った母親にも幼い時に置き去りにされ、孤独と悲しみの中で育ちます。その後家を出てミュージシャンとして放浪し挫折を味わうのですが、末期がんで死期が近くなった父親の元に戻ります。はじめはなかなか過去の心の傷から立ち直れず父親を許す事のできないバートですが、最終的に父親と和解を果たします。そして父親が亡くなった後、バートはI can Only Imagineという感動的なヒット曲を作曲します。
このストーリーでとても心に残ったのは「和解と許し」というテーマでした。私自身もかつて家族間で起きた事が原因で残ってしまった心の傷を抱えていました。私は人間は誰も完璧ではなく、またそんなに強くも無いと思っています。親もそれぞれの人生で様々な困難にぶち当たり、間違いも失敗も沢山します。そして、その親の過去の失敗と間違いが子供の心を傷つけ、深い根となって子供の心の奥深くまで傷跡を残してしまう事はよくある事だと思います。暴力のように表面で見える問題もありますが、表面では見えない心の問題も沢山あります。
私がクリスチャンになったのは私自身がこのような家族間の葛藤からくる心の傷に痛んでいるときでした。親を恨んで痛んでいた気持ちに決別し「許す」という決心ができた時、私は痛みと苦しみから解放されました。誰かを「許せない」という気持ちは自分自身を内側から深く傷つけ、痛みに閉じ込められてしまいます。
このバートの物語は私にとって「生きる」という事の神秘と奇跡を思い出させてくれました。多くの人が人生のどこかで「なぜ自分の人生にこのような苦しみが与えられたのか」と思う事があるのではないでしょうか?バートは暴力的な父親、自分を捨てた母親、悲しみに満ちた子供時代をどうしても許せませんでした。しかしまず父親を許すという決心ができた時に、全ての過去の苦しみと悲しみが彼からとられていったのです。そして代わりに喜びと感謝があふれだし、I can only imagineという人々の心を感動で揺さぶり、絶望の淵にいる人々を希望へと導くような曲を生み出すところまで至ったのです。
エバコナでは折にふれて生徒たちには、神様がおられ、彼らをありのままで愛され、それぞれの人生を通して愛を学ぶように導いているというお話しをします。そして人生の辛い経験を乗り越えたときに人生が大きく善進し、和解が生まれることをお話しをするようにしています。
自分の子供の心の傷を見て自分の過去の過ちや失敗を責める親御さんは沢山いると思います。しかしその失敗の経験は親と子供が共に学び、親が子供との素晴らしい関係を築くチャンスなのだと信じます。過去の苦しみが希望と喜びと感謝に変えられる日は必ず訪れると私は固く信じています。
校長マクリーンえり子が今月末に日本に出張致します。日本では無料教育相談を行っています。
教育相談の日程は以下になります。
大阪 9月3日
東京 9月5日から13日まで。
ご興味のある方は eriko@evaona.co.nz までお問合せください。
またお子さんのために、またご家族や親子で留学を検討されている方はエバコナのウェブサイトもご覧ください。
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