皆さんこんにちは。あっという間に1月も終わり、もう2月になりましたね。ニュージーランドは今年も暑い夏だったので、私の2人の子供たちも今年の夏休みは海、川、プールと沢山泳ぎ、そして家族でキャンプにも行ったりして、自然の中で過ごす時間を本当に満喫しました。
以前、子供が小さい時に幼稚園で参加した保護者用のワークショップで自分の子供の時の思い出で一番心に残っている思い出をシェアしてくださいと言われました。参加したお母さんたちはそれぞれ思い出をシェアしたのですが、その時全員が自然の中で自由に遊んだ時の思い出を話しました。その時改めて、自然の中で自由に遊ぶという体験がどれだけ私たちの心に深く刻まれるものか考えさせられました。
子供が自然の中で自由に遊ぶ時、そこで育まれるものは想像力や体力だけではありません。自然の中で自由に遊んでいると必ず新しいチャレンジや問題に直面しますが、それに対して自分で解決策を考えて行動をする。この体験から得られる達成感や自信は将来子供に忍耐力や持続力をつけてくれます。失敗をしたとしても自分で考えて行動した時に子供は自分に大きく自信をつけます。
先日ニュージーランドで有名な脳科学の専門家のウェビナーに参加しました。彼は養子縁組の子供も含めて5人もの子供を育てている大変経験の豊富な教育専門家です。そのウェビナーで印象に残ったお話の一つが子供の早期教育についてのお話でした。2歳から8歳の子供の脳は感情行動に関与する脳が育っている時期だそうで、その時期は子供の感情を育てる事がとても大切なのだそうです。そのため、その時期に子供が「自分は何でもやればできる」「自分は自分で問題解決ができる」という自信をつけるとその後の人生で自分の可能性を信じる子供に育つのだと言うのです。
しかしながら、8歳以下の子供に大人が良かれと思って早期教育をすると読み書きや算数問題等、子供は大人の教えてくれている文字や計算を「覚える」という状況の中で「もっとできるようにならなければいけない」「もっと頑張らなければいけない」という気持ちにどうしてもなります。つまり「自分は駄目だ」という感情を無意識に脳に植え付けてしまうというのです。
そのために長い目で見た時、8歳まで自然の中で自由に遊んでいた子供と、早期教育を受けて8歳までに国語や算数等の能力が他の子供よりもずっと優れた子供との違いは実は全く差が無くなり、逆に自然の中で遊んでいた子供のほうが自分を信じる力、持続力や粘り強さがあり、将来的に成功できる人間に育つというのです。
このお話はとても興味深く思いました。8歳まで外で遊びほうけて川でダムを作っていた学校では読み書きや算数が苦手だった子供が、実は将来有名な科学者や、有能な起業家になるかもしれないのです。
人間のCreativity(創造力)は自然の中の自由遊びで育まれる。creativityはResilience (人間の粘り強さ)を育む。これは子供の時の自然の中での自由遊びの大切さを物語っています。
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