エバコナは毎年、ニュージーランドの北島にある数々の高校へ日本人留学生を送っていますが、私たちが選ぶのは北島でも田舎にある小さめの高校です。オークランドのような都会の高校は勧めていません。というのは都会の高校では留学生の受け入れ数が多く、毎年、100人から200人の留学生を受け入れている学校が多いのです。
一度、生徒のたっての希望で、ある有名なオークランドの高校に留学生を送り、その後、その生徒を訪ねました。
その高校には200人以上の留学生がいて、大きな留学生館がありました。そこに入ると中国人留学生が大挙していました。その次に多かったのが韓国人留学生、そして日本人留学生の数は少ない方だったのですが、それでも30人ぐらいいました。それぞれが同国人同士で固まって、自国語で話していました。小規模でフレンドリーな田舎の学校エバコナから行ったその留学生は居場所が見つからない様子でした。
そんなわけで私たちが勧める高校は、北島の田舎に散らばっています。全校生徒数は小さい学校で250人ほどで、大きい学校でも800人ぐらいです。留学生の数も、ある学校ではエバコナから行く生徒のみだったり、多くても総数30人ぐらい。近年、ドイツからの留学生も多く、日本人以外はほとんどヨーロッパからの生徒です。ヨーロッパからの学生は好んで田舎の学校を選びます、反対に中国人や韓国人は都会の学校を選ぶので、田舎の高校ではほとんど見かけません。
ニュージーランドでは高1から高3の間は全国統一のNCEAといわれる文部省の認定単位に従った内容で授業を受け、単位を取得していきます。ですから授業の内容は都会の学校も田舎の学校も同じで、日本のような学閥はありません。むしろ留学生にとって田舎の学校ではニュージーランド人の生徒たちもフレンドリーで仲間として受け入れてくれるので、友達も作りやすく、ニュージーランド式教育にどっぷりつかることができます。
日本から来る留学生たちの多くは都会っ子です。特に都会のネオンの光のなかで育った生徒にとって最初はニュージーランドの田舎は信じられないくらい退屈だそうです。でも、ふと見上げた夜空では一面に輝く天の川や星の数々に驚き、日本の高校でこなしていた部活の朝練や特訓から解放されて、ニュージーランドの高校で体験教育たっぷりの授業をを受けるうちに留学生たちの心は変化をしていきます。あんなに退屈だと感じていた小さな町に愛着を感じ始め、楽しみを自発的に見つけ出すようになるのです。放課後のダンスレッスンに没頭したり、バンドを組んで演奏したり、学校を代表してスポーツの対抗試合にでたり、ステージチャレンジで演劇に挑戦したり、日本では経験できないことを始めます。
ホームステイでの生活も彼らにとっては大きな体験教育です。「かわいい子には旅をさせよ」「他人の釜の飯を食う」経験をした留学生たちは思いやり、感謝を体得し、日本に帰った時に親はその成長ぶりに驚きます。
でも気を付けてくださいね。せっかくついた「お手伝い癖」も実家に戻って母親のかいがいしい世話が始まるといち早く「元の木阿弥」になることもあるようです(笑)
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