こんにちは、エバコナのカウンセラー、カース敦子(AKO)です。
2016 年になり、ニュージーランドでは2月から新学年度が始まり、子供達はそれぞれ新しい学年で学校がスタートしました。うちの娘も今年で7歳になるので、今年 から習い事を一つ増やしてダンスとスカウト(ここではボーイスカウトとガールスカウトというように分かれていません)に入れました。早速先日キャンプがあ り、ウォータースライド、ホリゾンタル・バンジー等様々な楽しいアウトドアアクティビティーやゲームがあり、5歳から18歳くらいまでの子供たちが大勢参 加していま
した。
6歳の娘は7歳以下のグループで夕食を食べた後、夜8時には帰宅するという日帰りキャンプでした。7歳以上の子供は1泊、11歳以上は2 泊キャンプします。娘はよほど楽しかったようでその夜帰宅してから、自分も大きい子達とキャンプに泊まりたかったと大泣きしました。
私 はこのスカウトのキャンプに娘に付き添って朝3時間ほど見学していましたが、子供達の様子を見ていてとても感心することありました。その一つに年上の子た ちが自然に小さい子供達に声をかけて助けたり、世話をしたりしている事でした。誰かに言われなくても、そういう事に気が付き自主的にそのような事ができる という事は素晴らしいことだと思います。また、年上の子供達が自主的にリーダシップをとったり、キャンプを主催する大人達の手助けを積極的にするというと ころも素晴らしいと思いました。このような事はやはり実体験/経験を通してしかできるようにならないものだと思います。こちらのスカウトの素晴らしいところは子供達にこのような大切な社会的スキルを体験を通して身に着けさせる事ではないかと思いました。
ニュージーランドではスカウトだけでは無く、様々な実践的な若者の育成プログラムがあります。私自身も高校生の時に体験したSpirit Of Adventure スピリット・オブ・アドベンチャー
はその一つで、これはもう40年以上続くニュージーランドでは有名なプログラムなのですが、大きな古い帆船に全国から集まった15歳から18歳の若者が数 十人乗り込み、10日間ニュージーランドの海を航海をします。その間、若者達は船の操縦から船員として日々の仕事をみんなでチームワークで行います。船の 掃除から、炊事、マストに上って帆を下ろしたり、夜中も交代に船を航海したり、見張りもします。これには留学生も参加することができます。
もともと運動神経がとても悪く(笑)、水泳も苦手な私で したが、自分が今まで経験したことの無かったことへのチャレンジは自分の大きな成長へとつながり、大きな自信へともなりました。
ですから、エバコナでも毎年、高校留学生達にもこのスピリット・オブ・アドベンチャーへの参加を奨励しています。毎回留学生達がこの船旅に参加し戻って来ると、どの子も晴れ晴れとした顔で、大変楽しい思い出と共に、大きく成長して帰ってきてくれます。
エ バコナを通して沢山の十代の若者達と触れ合う中、また周りの子供や自分の子供の成長を見る中で強く感じるのは、この体験的な教育というものが子供の精神的 な成長に不可欠であるいう事です。今の時代、コンピューターやインターネットが大変便利になり、子供達がますますコンピューターやタブレットで通信する時 間が増えてきているように感じます。しかし、このような通信機器を通して行うコミュニケーションは実体験を通して学ぶコミュニケーション能力/社会的なスキルとは全く異なるものだと思えます。
例 えば、年齢やバックグラウンドの違う人間とのチームワークで何かを達成するという経験は、その後大人になった時に仕事上でのチームワークやリーダーシップ であったり、実社会での対人関係の問題の解決であったり、上司との人間関係であったり、様々な面で生かされるのではないかと思います。また、自然の中で何 かをするとき、必ずと言って良い程自分が今まで経験した事の無い新しいチャレンジに直面するものですが、その時にそのような初めての事にもチャレンジして みる、自分で考えて行動をしてみるという経験はたとえ結果がどうであっても、その経験自体がその子の大きな精神的な成長へとつながり、それがまた自信へも なります。ま た、体験を通してで無ければ、忍耐力や粘り強さというものは体得できない気がします(失敗をし、それを乗り越えていく経験によって失敗を恐れなくなると思 います)。日本のことわざで「可愛い子には旅をさせよ」という言葉がありますが、子供の精神的な成長には苦労や辛さも含めた沢山の「体験」が不可欠である と昔の日本人も良く分かっていたのではないでしょうか?
最
後に忘れてはいけないのは、このような子供のクラブ活動において常に裏方で積極的にボランティアをする親たちの事です。今回のスカウトのキャンプでも 沢山の親が炎天下の中、一日中子供達のアクティビティーの手伝いをボランティアで行っていました。ニュージーランドの子供のクラブ活動は沢山の面で両親の ボランティアに頼っています。日々の運営、募金活動、課外アクティビティーや遠征やイベントの手伝い等、こちらでは月謝を払った上に更に親のボランティア に頼って運営がされています。私は今まで下の子がまだ赤ちゃんでなかなか長時間のボランティアができない状況でしたが、それでも周りのお母さんたちが同じ ように日々大変忙しい状況の中でも積極的にお手伝いをしている様子を見ると、いつも頭が下がる思いでした。それと同時に、どの親も自分ができる事を積極的 に行って社会へ貢献をするという生き方のスタンスを持っており、それを子供達が見て学んでいるのだと思いました。まさに「子は親を映す鏡」ですね。
下の子が一歳になった今、私も今年は子供たちの良きロールモデル(お手本)となることを目指して、ボランティア、家庭/育児、仕事と人生に、積極的に頑張りたいと思います。
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メール eriko@evakona.co.nz
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