8月1日はテームズの建町150周年でした。
テームズは、1867年8月1日の調停式から金採掘りが発足し、町として栄えてきました。現在は金鉱堀はされていませんが、このたび町開きから150年の歴史を記念して盛大なお祭りが行われました。Evakonaもテームズ市から招待を受けたので、参加してきました。
その日、町の中心を縦断するポーレン・ストリートには150年前のヨーロッパ移民の
衣装を着た町民や子供たちで溢れました。そしてお昼すぎの12時半になると、6台のバグパイプと太鼓の演奏を先頭に、当時の町の総督夫妻に扮したロングドレスの貴婦人と総督に続き町の人々がそれぞれの衣装で町の公民館まで行進をしました。私もテームズ高校の留学生たちと一緒に行進に参加しました。
行進の後、公民館では歴史を振り返った催しが行われ、テームズにある5つの小学校と高校の生徒たちが交代で。
当時をしのんだマオリの歌やヨーロッパ移民の歌などを披露し、初代からテームズに移り住んだという何人かのヨーロッパ移民の子孫たちが自分たちが先祖から聞き伝えた話などを披露してくれました。
その中の一人、先祖が150年前にアイルランドから移民してきたというご婦人も、その家族の歴史を話してくれました。当時のアイルランドには貧困と飢餓が蔓延しており、彼女の先祖も移住に希望を託してニュージーランドに移ってきたそうです。そして移住当時、テームズに金が出ることが先住民のマオリによって発見されたため、彼女の先祖を含むヨーロッパ移民が一攫千金を狙って怒涛のようにテームズに移り住んだのだそうです。 そしてもちろんそれからまた新しい苦労とチャレンジの生活が始まったのですが、彼女はその歴史を詩に書き歌にしました。それをプロのシンガーが歌ってくれたのですが、アイルランドをしのばせる美しい旋律をもって切々と語るその歴史物語は人々の心を打つものでした。
金鉱から始まったテームズの町
そしてわれら留学チームもこの催しで日本の文化を披露しました。 たまたま1週間の予定でテームズ高校に留学していた岡山・美咲町の中学生グループが、元気に「ソーラン節」を踊りました。 これもなかなかの迫力で、重労働だったであろうニシン漁の漁師たちの気迫が伝わってくるようで、激しい労働に耐えて生きた金鉱堀たちと日本の漁師たちの歴史に共通するものを感じました。
150年前からテームズの先住民マオリとヨーロッパ移民 は金を求めて争うことはなく、共に生きてきました。そしてその文化が絶妙に交錯するユニークなテームズの金鉱の歴史は私にとってとても興味深く、楽しい1日でした。
ニュージーランド留学 Evakona Education
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