日本では小学校から中学校まで大変自由な校風の私立校に通っていた大智くん。留学には以前から興味があったそうですが、中3のときにたまたまお友達のお姉さんから留学エージェントを紹介され、そこで初めてニュージーランドの高校留学の話を聞いたそうです。そして長年ニュージーランドの教育にかかわってきたそのエージェントさんの話にすごく納得し、通っていた私立校の高等部には進学をせずエバコナの高校準備コースに入学することを決めました。
1年目のエバコナを卒業して、大智くんがニュージーランドの高校12年生(高校2年生)の新学期に編入して驚いたのは自分の好きな科目を選んで勉強できるという教育システムだったそうです。日本で行っていた私立校も自由な校風でしたが、それでも決まった科目をみんなが学習しなければいけないという日本のカリキュラムに沿っており、それに対して自分の好きな教科を選んで学習できるニュージーランドの高校システムは最初から大智くんには合っていたそうです。大智くんは特にビジネスに興味があり、高校ではビジネスの科目を勉強しました。そして13年生のビジネスの授業では数人のクラスメートと輸入ビジネスの起業企画を立てました。このプロジェクトに一緒に携わったクラスメートとは今でもとても親しく、定期的に連絡を取り合って会ったりするそうです。
またそのビジネスクラスでは授業の一環で10日間ほど中国へも行きました。中国ではニュージーランドのキーウィフルーツの輸入会社Zespriの中国支社を見学したり、義鳥という貿易センターを見学する等、様々な体験をし、それがきっかけでその後大学に進学した時には中国語の勉強もしたいと思ったそうです。高校では留学生の代表、International Captain に選ばれたり、優秀賞を受賞した大智くん。ニュージーランドの原住民であるマオリ文化にも興味を持ち、マオリの伝統文化であるHakaや Waka Ama等のクラブ活動にも積極的に参加しました。
ニュージーランドの高校を卒業後、ニュージーランドの首都ウェリントンにあるビクトリア大学(Victoria University)に入学。ビジネスの学士号(Bachelor of Commerce )を修学し、経営、国際ビジネス、中国語(Business Management, International Business, Chinese)等を勉強しました。ニュージーランドでは周りが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分が何をしたい、何かが必要だと感じたらDo it yourself! 自分で行動してやりたいと思ったことを実現させるという文化の国です。ニュージーランドで暮らしその生き方が無理なく自然に身についていったた大智くんですが、一方で大学時代に日本の文化を周りのニュージーランド人の人にもっと知ってもらいたいと思うよになり、日本人留学生とニュージーランド人を結ぶ目的で日本クラブ(Japan Society )を立ち上げます。このクラブを通して大智君はイベントを企画したり、地元の人に日本の言語や文化を紹介する活動を積極的に行い、そのうちにメンバーもどんどん増えていったそうです。そしてメンバーの大半が地元のニュージーランド人という大変活気のあるクラブに発展します。このような様々な体験を通して大智くんは自分に自信をつけ、自分の人生は自分で切り開いていくという確信と自信を強くします。
日本では周りが細かく気遣ってくれて、色々とサポートし、お膳立てをしてくれる社会システムのため色々な面で守られているが、多くの人がある程度敷かれたレールの上を走る(決まったコースの上で走る)というような社会だけれど、ニュージーランドでは本当に自分で考え、自分で決めて、自分で行動する社会なので自分が真に独立していないと生きていけない社会だと感じると大智くんは話してくれました。そして、だからこそニュージーランドでは自分で自分の人生をいくらでも好きなように生きる事ができるという自由があると感じているそうです。
今は大学を卒業し、オークランドでマーケティングやビジネスコンサルタントの仕事をしている大智くん。今後の目標はまず仕事を通してニュージーランドで永住権を取りたいそうです。しかし将来ニュージーランド、または日本に住みたいという強いこだわりは無く、今後も自分の興味のある事、やってみたいことを追い求めながらどうするか決めていくつもりだと話してくれました。人生の流れに身をまかせ、でも決して周りに流されるのでは無く自分らしい人生を自由に生きる。本当の自由人を目指して大智くんは今日も地に足をつけて一歩一歩彼らしい人生を歩んでいます。
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