一カ月程前からメスとオスの2匹のウサギを室内で飼い始めました。ミニ・ロップという耳の垂れた愛玩用のウサギたちです。孫たちのために夫が我が家でウサギを飼うこと提案してくれて、今では孫たちも私たちの家に来るたびにウサギと戯れています。
この2匹はテームズという町にこのミニ・ロップを9匹も飼っているご夫婦がいて、そこからもらい受けました。初めてその家を訪ねた日、私は本当に驚きました。敷地内ではウサギが自由に跳ね回っていて、庭にはウサギのための遊具や小屋があちこちに置いてあり、ウサギたちは猫用のドアから自由に家に入ってくることもできます。その中で私たちの家に来たのは特に室内で飼われていた2匹です。というのはグレーの短毛のメスのほうは母ウサギと気が合わず、喧嘩をしてしまうそうで、そのために室内の囲いの中に分けて置かれていました。そしてもう一匹の白くてふわふわした毛並みのオスのほうは元の飼い主から逃げてしまったようで、道路際に6か月も一人暮らしをしていて、その辺の野菜畑を荒らすのでSPCA(動物保護団体)にとらえられて、この家に引き取られました。性格のおとなしいこの子は去勢されてグレーの女の子のお友達として同じ室内の囲いの中に置かれていました。
ウサギをもらい受けた日、孫のブランドンがこの子たちを「ジョージ」と「リリー」と名付けました。元の飼い主が「ウサギも自分の名前を覚えるのよ」というので、以来、私たちは2匹に向かって「ジョージ」「リリー」と呼び掛けています。この子たちはなかなかお行儀がよく、きちっとトイレのしつけもできていました。獣医さんからもらってきたウサギの世話の仕方を読むと、ウサギは干し草が主食で、それにプラス新鮮な草とウサギ用の餌と書いてありました。確かにジョージもリリーも干し草が大好きです。でも室内で飼ってみて、ウサギが電気のコードと段ボールも大好きだということがわかりました。ある朝、起きてみると私のプリンターのコードが見事に切られていました。よく感電しなかったと肝を冷やしたのですが、コンセントが抜かれていたヒーターのコードもやられました。これは太かったのでコードに沿ってプラスチックの部分が丁寧に食いちぎられていました。そして夫が私のオフィスに簡易的に段ボールでウサギ小屋を作ってくれたのですが、そのフェンスもビリビリ、バリバリと大きな音を立てながら食いちぎってしまい、あっという間に自分たち専用の出入り口を作ってしまいました。今ではジョージもリリーもそこから出入りして家の中を自由自在に跳ね回っています。そしてさらに段ボール箱をを見つけるとバリバリと破壊します。
夫は彼らのために庭にウサギ・ラン用の檻も作ってくれました。私たちの住むところでは時々鷹が獲物を狙って飛んでいるので、鷹にやられないように檻はワイヤーネットでカバーしました。お天気のいい日にはジョージもリリーも嬉しそうに草の上を跳ね回っています。
まだ始まったばかりのウサギとの生活ですが、ジョージとリリーのお陰で私たちの生活に不思議なハリが出てきました。毎朝、起きるとまずジョージとリリーの顔を見るのが楽しみな生活となりました。
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