これは昨年日本に帰国した一人の生徒が帰国前のエバコナ体験感想シートに残したコメントです。エバコナでは帰国する生徒全員に感想を書いてもらうのですが、そのほとんどが「楽しかった」「是非また来たい」「海がきれいだった」「アクティビティーは最高だった」などポジティブなコメントです。私は見慣れない「ちょっと祈りすぎ」のコメントを見て、「あっ!あの子だな」と思いました。
2001年にエバコナをスタートして今年で20年になりますが、私はこれまでエバコナに来るたくさんの思春期の生徒たちのカウンセリングをしてきました。特に長期のエバコナ留学生にはゆっくりと時間をかけて話していくうちに子供たちは少しずつ心を開き自分の問題を話し始めます。「自分に自信が持てない」「自分の将来が見えない」「親の仲が悪いので家にいずらかった」「親からの期待に押しつぶされそうだ」などなど。そこで私が気づいたのは「親が一方的に子供を愛しているつもりでも、なんと多くの子供がその親によって傷ついていることか」ということでした。続きを読む