4月にスタートした“ニュージーランドの高校卒業留学”エバコナの高校準備コースが前期を終了し、9月から後期に入りました。生徒たちは前期の終わりには来年進学を目指す高校をいくつか選んで見学に行きました。エバコナとリンクする高校はワイカト地方、タウランガ地方、ロトルア・タウポ地方、ファカタネ地方と北島の中央部に広く拡散しています。全部で26校ほどあります。続きを読む
レジリアンス:人生のチャレンジをしなやかに乗り越える
皆さんこんにちは。
エバコナスタッフのカース敦子です。エバコナではあと数週間後には2024年度の高校準備コースがスタートします。
また去年エバコナで留学をスタートした生徒、そしてその前年スタートした生徒たちは現在それぞれ2月から現地高校で新学期をスタートしました。様々な生徒がニュージーランドの高校で日本で経験した事の無かった色々な経験をして生き生きと活動している様子を見ると本当にうれしく思います。しかし、最近いくつかの現地高校の先生方から日本人留学生のレジリアンスについて指摘があり、私たちも色々と考えさせられました。レジリアンスとは英語でResilienceと書き、日本語の意味を調べると「人生の困難をしなやかに乗り越え回復する力」等と出てきます。以前もブログでレジリアンスについては書いた事があるかと思いますが、ニュージーランドでは幼児教育の時点から学校教育を通してレジリアンスを育む教育を行っています。インターネットで検索するとレジリアンスを高める方法というものがいくつかあげられていたので、見やすいように表にまとめてみました。続きを読む
子供たちの自立へジャーニー(喜びの発見と不安からの解放)
皆さんご無沙汰しております。
最後にブログ記事を書いてから随分と時間が経ってしまいました。
今年エバコナに沢山の高校留学生の生徒さんが来てくれました。コロナの長いブランクを経て沢山の日本の若者が希望を持って初めて親元を離れ外国に飛び出してきてくれました。留学を決断して来てくれる子供たちや保護者さんの目標は様々だと思います。高い英語力、もっと幅広い将来への選択肢、自立心、視野を広げる、精神的な成長や逞しさ、自信、等々。エバコナに来てくれる生徒の年齢層は大体14歳~16歳くらいで多感な思春期の生徒さんです。私の娘も今丁度14歳ですが、その年齢は親への反抗期でもあり、難しい年齢ですね。反抗期は自立心の目覚めだと読んだことがありますが、私もなるべく「口を出し過ぎない」という事を自分に言い聞かせています。女親は特に言い過ぎる/口を出し過ぎる傾向があると思うので本当に注意が必要です(笑)。子供の成長過程やその子供の個性に合わせた関わり方というのは親にとってなかなか難題だと思います。親も子供の成長と共に常に悩み学ばされますね。ましてや、子供を遠くに送り出している保護者にとってそれは更に難しく、心配や不安な気持ちは多々あると思います。続きを読む
校長だより第7便:我が家のウサギの最新ニュース (2022年11月16日)
1年半ほど前に、私がオスとメスの2匹のウサギを飼い始めたことをお話ししましたね。二匹ともミニロップと言われる種類で、両耳が垂れたかわいいウサギたちです。真白でアンゴラが入ったフワフワのオスのジョージは飼い主にはぐれて、テームズの町でうろうろとしていたところを捕まえられた老ウサギで、我が家に来た時にはすでに去勢もされていました。もう一匹のグレーで短毛のメスは、もらった時はまだ生まれて1年目の若いウサギで、私たちはリリーと名付けました。
最初の半年、私たちはこの2匹を主に室内で飼っていたのですが、ジョージもリリーも退屈するのか、また前歯が伸びないように研ぐためなのか、室内のありとあらゆる電気コードやボール紙を齧って切ってしまうようになりました。そこで夫が庭に小さな運動場を作ってやり、2匹は室内と運動場を出たり入ったりして暮らすようになりました。やはり2匹とも外が大好きで、地面を掘って長いトンネルを作ったりして、外で暮らす時間が長くなっていきました。続きを読む
校長便り – 第6便 – 日本訪問を終えて
先週、木々が紅葉し始めた日本の秋から、緑滴る初夏のニュージーランドに戻ってきました。今回の日本訪問は3年ぶりだったので、私は9月1日から2か月間日本に滞在し、しばらく会えなかった方々や学校をすべて訪問して、たくさんの教育相談もお受けしました。
教育相談では、留学を模索中の方々とお会いして、個性にフォーカスしたニュージーランドの学校教育の神髄についてお話しし、それぞれの方々が今回留学を考えた理由をお聞きして、それに沿って留学で得られる事などをアドバイスさせていただきました。
日本ではまだ街中や交通機関の中でのマスク着用など、コロナの規制が厳かったために、今回はズームで教育相談を希望される方も多かったです。そのために一部の方を除いて、ほとんどがズームでの教育相談となりました。しかしコロナのお陰でみんなさんズームに親しんでおられて、ズームでも全く教育相談に問題がないと感じました。そんなわけで今回は日本にいる間に南は熊本から北は長野まで、たくさんの方々とお話しができました。続きを読む
校長だより 第6便 全員エバコナ・フィティアンガ・キャンパスで勉強中
しばらくご無沙汰いたしました。
6月19日、ついに日本でオンラインで勉強していた高校準備コースの生徒たち 20人がエバコナのフィティアンガ・キャンパスに到着しました。その日の前日までエバコナのスタッフ一同は2年ぶりの生徒さん受け入れ準備で嬉しい悲鳴を上げていました。
到着したその日、空港からシャトルバスでエバコナに着いた生徒たちはコモン・ルームで一息つくと、まずコロナの迅速抗原テストを受けました。幸い全員陰性だったので安心して、迎えに来たホームステイファミリーに引き取られ、それぞれの新しいニュージーランドの家族の家に 帰っていきました。たぶん内心はドキドキしていたのでしょうが、みんな笑顔でファミリーに英語で挨拶をして引き取られていきました。続きを読む
エバコナ生は今:「ありのままの自分で大丈夫という発見」 大西皓水
皓水さんがニュージーランドの高校卒業を目指して留学したのは2015年の事でした。皓水さんはそれ以前の中学生の時にニュージーランドに短期留学をした経験があり、その時には言いたい事が上手に英語で言えないという体験をし、以来それを克服したいという思いが芽生えたそうです。また、日本の学校ではどこかでみんなと同じでなければいけない、人と合わせなければいけないという窮屈さを感じてしまい、自分の意見をもっとはっきり言えるようになりたい、自分らしさとは何だろうと思うようになったそうです。
ニュージーランドに来て、1年目はエバコナの高校準備コースに入学します。エバコナで1年間しっかりと英語の基礎を固め英語力に自信をつけた経験が、後で振り返えると自分にとってはとても大切だったと言う皓水さん。その後Mercury Bay Area Schoolの高校2年生に編入してからは現地高校の環境に馴染むため、そして現地人のお友達を作るためにがむしゃらに頑張ったそうです。しかし、高校2年生で編入して既に出来上がってしまっている現地人のお友達の輪に入るのは思ったよりも難しいと感じたと言います。また現地人のお友達との間に話題や共通点を見つける事もなかなか難しかったという皓水さん。そこで高校3年生になった時は自分と同じような留学生の生徒達とお友達になったそうです。同じような経験をしている留学生同士は共通点も多く、その意味でもつながる事のできる部分が沢山あったそうです。皓水さんは現地高校での1年目の経験を通して、2年目は自分はもっと自分らしく堂々とやって大丈夫という自信がついたと言います。続きを読む
校長便り 第5便 乗鞍岳のキャンプ
4便でお話しましたが、6月の初めにオンライン高校留学準備コースの生徒たちは乗鞍岳で2泊3日のキャンプを体験しました。これはニュージーランド式体験教育の一環として実施されたのですが、6月後半に迫る、本物のニュージーランド留学に向けての準備もかねていました。2泊3日のキャンプでは自然の中でアウトドア・アクティビティーにチャレンジし、友達とキャビンに宿泊して共同生活を体験し、キャンプファイヤーを楽しみ、アメリカ人教師とニュージーランドからのエバコナスタッフを通して生きた英語に触れるなど、とても充実した時間となったようでした。今回このプログラムにエバコナから参加したスタッフの伊藤愛美から下記のような報告が来ました。
「キャンプに参加した生徒たちは、みんなとても良い子で協力し合うこともできました。スケジュール通りに全て順調にプログラムに取り組むことが出来て、朝寝坊したり、プログラムに遅れたりということもありませんでした。最終日にキャビンのチェックアウトをする前にきちんと綺麗になっているか確認に行くと全て整えてあって、しっかりしている印象でした。言われたことはきちんとしていましたし、何よりもみんなニュージーランドへの渡航を楽しみにしていて、とても前向きな姿勢でした。どの子もようやくニュージーランドに行けることは嬉しいと話していました。」続きを読む
校長だより第四便 – 2022年5月12日
日本は美しい桜の花が散り、新緑の季節を迎えていることと思います。
さて、ニュージーランドのエバコナでは今、6月後半に到着する高校準備コースの生徒たちを迎える準備をしています。実に2年ぶりでフィティアンガ・キャンパスに生徒たちが溢れるので、スタッフ一同ワクワクしています。
そして日本にいる生徒たちにとっても、本格的なニュージーランド留学が刻々と近づいています。そこでエバコナでは渡航前に日本で全員が顔を合わせ、共に士気を高めるために、英語学習とアクティビティを含めた2泊3日の日本国内・イングリッシュキャンプを6月初めに実施することにしました。
ニュージーランドの学校教育では自然の中での生活やアクティビティが取り入れられた体験教育が盛んです。様々なアクティビティを通じて生徒たちは人と自然との関わり、自立心、生活力や忍耐力を体験的に学んでいきます。ニュージーランドでの高校準備コースでも、毎週様々なアクティビティに挑戦します。続きを読む
エバコナ生は今:「全てを美しく思える心を見つける~自信と喜びの発見 」 伊藤亜里沙さん
子供の頃からとても内向的な性格で人と話したり、周りの人に自分を表現する事がとても苦手だったという亜里沙さん。そのため、小学校の頃から集団生活が苦手で学校に行けない事も多かったそうです。そしてお友達関係も上手く築く事ができず、不登校を繰り返していた中学生の時にニュージーランドへ留学する事を決めます。
エバコナで高校準備コースを1年間学習した後、高校2年生でMercury Bay Area schoolに編入し、高校3年生からはThames High school に編入しました。留学をしてみて、日本では内向的な性格から人と関わりたくないと人を避けていましたがそれでは生きてはいけないのだという現実を知り、人と関わるようになり、それにつれて自信がついていきました。ホームステイでも上手くいかない経験もしましたが、その失敗を通して積極的に自分の意思を人に伝えることができるようになったと言います。また現地高校でも、留学生や現地高校生のお友達を自分から作るという経験を通して積極性が身についていきます。留学での様々な体験は亜里沙さんの人生を大きく変えたと言います。
高校時代、アートやフォトグラフィーを勉強し、美術系の科目が好きだった亜里沙さんは高校卒業後、日本大学の芸術学部の写真学部に入学します。そして、大学生になってからはアパレルから飲食店まで本当に様々な業界のアルバイトに積極的に挑戦したそうです。大学生活はそれなりに楽しかったそうですが、アルバイトを通して様々な業界を見て社会経験をするとそちらのほうが新鮮で充実していたという亜里沙さん。いつかもっと働きたいという思いが強くなり、遂に大学を辞める決心をします。そして思春期に長い間海外で過ごした事もあり、そのブランクを埋める意味でも親ともっと時間を一緒に過ごしたいという願いもあり、大学を辞めて家業であるお米問屋さんで働く事にしました。続きを読む