私の住む人口4500人の町フィティアンガは観光業と漁業の町です。このあたりの海では鯛やクレイフィッシュと言われるロブスター(伊勢海老)がよく獲れ、町の魚工場からは活〆の鯛や冷凍の伊勢海老が日本に輸出されています。ですから町には漁師たちもたくさん住んでいるのですが、これはその漁師から又聞きした話です。
その人は伊勢海老の漁師でフィティアンガ周辺の海のあちこちに伊勢海老捕獲用の かごを仕掛けて、定期的にその仕掛けにかかった伊勢海老を集めてはフィティアンガの波止場に戻ってきます。それぞれの仕掛けから集めた伊勢海老は船の生けすに入れてフィティアンガの波止場に持ち帰るのですが、波止場に着いた時にはせっかく獲った伊勢海老はほとんど船の生けす中で死んでしまうそうです。続きを読む