加納咲さんは中学校2年生の時にカナダに短期留学をし、その経験からこんどは長期で海外に留学したいと思うようになりました。そして留学先をいろいろと調べるうちにニュージーランドが治安もよく、南半球のために新学期が2月スタートだと知り、9月入学のカナダ、アメリカ、イギリス等に比べて日本の新学期に近く、入学がスームーズだろうと感じたのがエバコナ留学の決め手になったと言います。行く前は何となくハワイのようなところを想像していたそうですが、エバコナのメイン・キャンパスがあるフィティアンガに着いてみるとそこはハワイよりもずっと田舎でした。でも想像していた通りフィティアンガは紺碧の海に面した美しい町で、思っていたように安全で自然が豊かでニュージーランドの環境は自分にはあっていると感じたそうです。最初の1年をエバコナの高校準備コースで勉強した咲さんはエバコナでは沢山のお友達を作ります。彼らは十代の多感な時期に留学という体験を共にした友人であり、それは一生もののお友達との出会いだったと言います。続きを読む
エバコナ生は今:田副愛美花さん 「留学で見つけた自分の生きる意味」
愛美花さんがエバコナの高校準備コースに留学したのは2016年の春でした。一度は日本の高校に入学したものの、その 受験勉強で燃え尽きてしまい、方向性を失い、何のために勉強をしているのか分からなくなってしまったそうです。高校の勉強の先に何があるのか・・その先の目標が分からず、やっている勉強に意味が見いだせなくなり学校に行けなくなってしまいます。そして不登校が長引いて翌年留年が決まった時、お父さんがこれからは英語が大切だからと留学を勧めてくれたそうです。
2016年のエバコナの高校準備コースを経て、2017年2月に高校2年生としてロトルアにあるジョンポールカレッジに入学した愛美花さんはニュージーランドの高校の自由な環境で生き生きと勉強をはじめます。ニュージーランドでは周りの人がみんな明るく、生徒一人一人が「自分は何をしたいのか」「何か好きなのか」という事を常に問われて成長してきているために、みんな自分が何をしたいのかはっきりとしている事にまず驚き、日本との違いを強く感じたそうです。そして、ニュージーランドでは高校生になると全てが選択科目なので、例えば、数学という科目でも、勉強している生徒は自分が好きで選んでいる科目なので皆とても楽しそうに勉強しています。それを見て最初は強いカルチャーショックを受けたそうです。続きを読む
エバコナ生は今:三浦さなえさん 「留学から学んだ体験教育の意味 ― 人生体験から学ぶ教育とは」
北海道出身の三浦さなえさんは中学、高校では熱心にバスケットボールの部活をするアクティブなスポーツ少女でした。そして、そこで怪我を沢山経験したことで人のためになりたいという願いからスポーツジムのパーソナルトレーナーを目指します。
パーソナルトレーナーになったさなえさんは15年間、情熱を持って大好きな仕事に取り組んでいました。しかし、ある時ふと決まってしまった生活パターンで毎日を過ごしている自分に気が付いたそうです。そしてこのまま年をとっていくので良いのか?という大きな疑問が心に湧いてきたそうです。そんな時、以前から心の中にあった海外に住みたいという夢を思い出し、一度仕事を辞めて留学をしようと決心をします。
そしてインターネットで留学について調べ始めたさなえさんはある日、エバコナの校長、マクリーンえり子のブログ記事を見つけます。ストレートでオープンに自分の意見や過去について書いているマクリーンのブログ記事を読んで、さなえさんは「この人面白いな」と思いエバコナに問い合わせてみる事にしたそうです。続きを読む
本当の個性を生かす教育とは
Evakonaエバコナという学校名は変わった名前だと思われ方も多いのではないかと思います。エバコナのEvaエバというのは船井幸雄さんの「エバへの道」という本を読んで校長マクリーンが選びました。その本によるとエバとは「一人一人が幸せになると社会が良くなる」という意味だそうです。それにakonaアコナというマオリ語を加えました。アコナとはマオリ語で学ぶという意味です。ですからエバコナはこの二つの言葉が一つになったものです。エバコナはエバを学び目指す学校ということになります。
さて、以前からニュージーランドの個性を大切にする教育に関しては折々に触れてきています。個性とはその人が持って生まれた性質、特徴、性格等なのではないかと思いますが、それぞれの人がその生まれ持った個性を生かしてこの世で自分らしく生きるというのどういう事なのでしょう。
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エバコナ生は今:大木有光さん 「社会改善とは:留学を通して見えてきた社会のあり方」
大木有光さんがエバコナに親子で留学してくれたのは2011年7月頃でした。日本では精神保健福祉士の国家資格を持ち、精神科ソーシャルワーカーとしての仕事をし、その後メンタルクリニックの経営に参画していた有光さん。メンタルクリニックでは心理カウンセリングやデイケア、訪問看護等、様々なサービスを提供し大変多忙な日々を過ごしていました。そんな時、東日本大震災と原発事故が起こります。そしてこの原発事故は有光さんにとって人生を大きく変えるきっかけとなりました。以前から家族との時間をもっと持ち、海外に行きたいという夢を持っていた有光さんですが、これを機に思い切って仕事を辞めて家族での海外留学を決心します。色々と調べた有光さんは自然の豊かなニュージーランドを留学先として選びます。そして、ニュージーランドに行く前の準備としてフィリピンへも2カ月程留学をしたそうです。続きを読む
エバコナ生は今:木村淑子さん 「留学がくれた人生のターニングポイント ~ ヘルスケアと人道支援を考える」
木村 淑子さんがエバコナに留学したのは2012年の10月でした。長年、日本の病院で看護師として大変忙しく働いてきましたが、かねてから海外旅行が趣味で海外の生活にも興味があり、留学しようか悩んでいたところ、同僚が、何かやってみたいことがあったらしてみるべきと背中を押してくれたのだそうです。そこで思い切って仕事を辞めて留学を決意します。
淑子さんは10月から翌年の4月までの7カ月程エバコナの一般英語コースで勉強してくれました。その期間、淑子さんは積極的に様々な新しい事に挑戦し、ホームステイだけでなく現地の人たちとの共同生活/フラットも体験しました。また、近くにあるラベンダー畑を見学に行ったり、ニュージーランドの地元産のティーツリーオイル(ティーツリーとはマヌカハニーの木で、ティーツリーオイルは殺菌効果の強いオイルです)やマヌカハニーに触れ、ホームステイ先のホストマザーに実際にティーツリーを見に山に連れて行ってもらったりもします。続きを読む
エバコナ生は今:秦まりえさん「世界の食文化への探求、旅する料理人」
秦 まりえさんがエバコナに来てくれたのは2016年の11月、ニュージーランドの初夏の時期でした。旅行では無い、長期の海外ステイは初めてだったというまりえさん。もともと料理という分野への情熱があり、世界を旅して世界の食文化を経験したいという夢を持っていました。そのため、世界の食文化を学ぶ旅の第一歩としてまずエバコナへの留学を選んでくれました。まりえさんはエバコナの一般英語コースを学習した後、9カ月程WWOOF (World-Wide Opportunities on Organic Farms の略で有機農場で働きたい人が農業体験をできるシステム)をしながらニュージーランドの各地、20か所 で農業体験をしました。はじめて一人での長期海外ステイは全てが新しい体験の連続だったと言います。温暖な気候によってフルーツや野菜が豊富にとれるニュージーランドで様々な美味しい新鮮なフルーツや野菜と出会い、色々な農業スタイルを経験します。ニュージーランドの北にあるFood Forestというファームでは果樹園や野菜だけでなく、きのこの生産や発酵食品の生産等様々な食を体験しました。続きを読む
エバコナ生は今:長田る美さん 「自分を見つめる留学、日本の教育の未来を考える」
る美さんがエバコナに留学したのは2019年の5月のことでした。日本の公立の小学校で24年間仕事をし、ベテラン教師として情熱を持って仕事に取り組んできたる美さんでしたが、時代と共に子供たちを取り巻く環境が変化し、特に近年になって変わっていく子供たちのニーズに自分がついていけていないと感じ悩みはじめたそうです。自分は新しいものが提供できなくなった、自分には新しいアイディアが無いという気持ちにもなってしまい、遂に教職を辞める決心をします。そんなる美さんに昔の教え子であった女子生徒とその保護者が留学を勧めてくれます。その女子生徒は過去にエバコナに長期留学をしたことがあり、その経験からる美さんにエバコナへの留学を勧めてくれました。彼女の話を聞いたる美さんはついにエバコナの一般英語コースで3ヶ月間勉強することを決心し、はじめての海外留学に期待と不安を抱えて日本を飛び立ちました。続きを読む
エバコナ生は今:塚本恭子さん「地域活性化から日本の未来を築く(2)」
東京生まれ東京育ちの恭子さんは東京で銀行員として働いていましたが、仕事がハードで残業も多く、激務だったため、健康面で不安を感じるようになったそうです。また長く実家に住んでいたこともあり、新しいことにチャレンジしてみたい、外の世界を見てみたいと強く願うようになりました。そして考えた末、思い切って海外へ出ることにします。仕事を辞めてニュージーランドに来た恭子さんは3か月間エバコナの一般英語コースで勉強をしてくれました。ニュージーランドでは大好きな海や自然に囲まれた環境で、趣味のマラソンを自分のペースで楽しんだり、ロッジではじめての一人暮らしも体験する等自分のやりたいことに次々と積極的にチャレンジします。そうした生活を通して自分の気持ちに正直に生き「イエス」や「ノー」をはっきりと言うことの大切さ、またチャンスをつかむためには積極的に「今」動くということの大事さに気が付かされたそうです。
エバコナ生は今:大塚一馬くん 「地域活性化から日本の未来を築く(1)」
一馬くんがエバコナに留学してくれたのはもう10年以上前のことです。日本の大学を卒業して、23歳の時に海外に出てみたいと思いエバコナに11ヶ月程留学してくれました。自然に囲まれ、のんびりとして大らかなニュージーランドの生活環境が一馬くんにはあっていて、ニュージーランドではとても楽しく過ごせたと言います。また、その間色々な人との出会いもあって違った考え方や生き方にも沢山触れ、自分自身がどうやって生きたいのかという事についても考えさせられたそうです。その後日本に帰国してしばらくはアルバイトをしますが、どうしても日本での生活が忙しくて窮屈に感じてしまった一馬くん。そのため、自分にもっとあったライフスタイルを求めて再び海外に目を向けます。そこで見つけたのがパラオでのツアーガイドの仕事でした。日本人観光客の多い、南太平洋の島パラオで4年程日本人観光客のためのツアーガイドとして働きます。パラオはニュージーランドと同じようにのんびりとしたリラックスした環境で、自分のペースで自分らしく生き生きと仕事ができたと言います。しかしその後、結婚を期に医療機関があまり充実していないパラオを後にする決断をします。続きを読む