3月に入り、ニュージーランドは秋の盛りです。日中の気温はまだまだ暑いですが、朝晩はひんやりとした空気が気持ちのよい季節となりました。
2月の初めから3週間を日本で過ごして帰国してみると、わが家の10エーカー(約4ヘクタール)の庭のブラックベリーの茂みはフルーツの最盛期を終えていました。去年は夕方になると長靴を履き、日本製の竹ざるを持って敷地の境界線に生えるブラックベリーの茂みを歩き回わったものです。
小一時間もするとその日に熟した黒くて甘いバラックベリーが、ざる一杯になります。ブラックベリーの木は棘(とげ)だらけですから長靴で足を守り、摘むときは指を刺されないように気をつけなければなりません。そうして摘んだブラックベリーはリンゴと一緒に煮てパイにしたり、ジャムにしたりします。そして余ったものはそのまま冷凍して1年を通して使います。
ブラックベリー収穫は逃したものの、今年は3月の初めに帰国してみるとマッシュルームの収穫が待っていました。かさの部分が白く内側が茶色いシイタケのような大きさと形のマッシュルームが、この秋には家の敷地内の牧草のあちこちに顔をだしていて、1週間ほど私と夫はざるを持って毎日集めて回りました。摘んでも摘んでも次の日には同じところにまた次のマッシュルームが育っていて、それは不思議なほど早い成長です。10エーカーの庭からの収穫は夫婦2人では食べきれませんでした。続きを読む