先週、木々が紅葉し始めた日本の秋から、緑滴る初夏のニュージーランドに戻ってきました。今回の日本訪問は3年ぶりだったので、私は9月1日から2か月間日本に滞在し、しばらく会えなかった方々や学校をすべて訪問して、たくさんの教育相談もお受けしました。
教育相談では、留学を模索中の方々とお会いして、個性にフォーカスしたニュージーランドの学校教育の神髄についてお話しし、それぞれの方々が今回留学を考えた理由をお聞きして、それに沿って留学で得られる事などをアドバイスさせていただきました。
日本ではまだ街中や交通機関の中でのマスク着用など、コロナの規制が厳かったために、今回はズームで教育相談を希望される方も多かったです。そのために一部の方を除いて、ほとんどがズームでの教育相談となりました。しかしコロナのお陰でみんなさんズームに親しんでおられて、ズームでも全く教育相談に問題がないと感じました。そんなわけで今回は日本にいる間に南は熊本から北は長野まで、たくさんの方々とお話しができました。
このように滞在を通して皆さんとお話ししてみて、私はこれまで以上に日本の教育は変革期を迎えていると感じました。学校の先生方の仕事量は相変わらず膨大で、セブン・イレブンといわれ、1日中、学校で働いていると聞き、また子供たちの学校生活も大変忙しく、またちょっと個性的だったりすると、グループに入れず、不登校もますます増えていると聞きました。ですから、私がニュージーランドの学校教育がどんなかをお話しすると皆さん本当に驚きます。ニュージーランドでは先生も生徒もクラブ活動には追われず、学校で子供たちは自分の好きなことを追求して勉強することができます。私は「全員が同じでは社会が成り立たないです。一人一人の人が個性的な実力を伸ばして、社会に貢献して、社会が成り立ちます」とお話しして、人と同じである必要がないことを力説します。
現在、コロナの影響で日本経済は不安定で、円安が続いています。そのため留学費用もうなぎのぼりの傾向ですが、今回、皆さんとお話して感じたのは、それでもニュージーランドで教育したい、学びたいという親子が増えているという事でした。私は「日本人とニュージーランド人は同じサイズの島国の環境だからか、とても相性が良いです。両方とも気性が穏やかで、ちょっと恥ずかしがりや、ニュージーランドは日本人にとって住みやすい国ですよ」と話します。
私は私の大好きな母国日本の教育の現状が向上することを願いつつ、これからも皆さんとお話をし、情報を発信し続けていきたいと思います。
2023年度の高校準備コースのためのズーム教育相談を引き続きお受けしています。ご希望の方はホームページからお申し込みください。 (2022年10月1日)
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