ニュージーランドの高校は2月スタート

南半球にあるニュージーランドの学校は、2月の初めから新年度がスタートします。日本と違って1年は4学期制で、学年は12月半ばで終了します。

今年はエバコナ を通して、50人以上の高校生が北島にある17の高校で新学期をスタートします。これらの高校生は、ニュージーランドの高校で卒業を目指す卒業留学組と、日本の高校のプログラムの一環で留学してきた1年の体験留学組です。

卒業留学組は去年1年間エバコナで、ニュージーランドの高１ のプログラム を勉強し、国家認定単位のNCEAもしっかり取得したので、今年から高２にあたるYear12に進みます。１年の体験留学組は高1にあたるYear 11に入り、今年1年、日本では想像もつかなかった高校生活を体験します。

先週、私は生徒たちに付き添って入学前のオリエンテーションのためにいくつかの高校を訪問しました。各高校では留学担当の先生が出迎えてくれ、一人ずつ今年取る教科の選択をしました。ニュージーランドの多くの高校では、1年で6教科を勉強します。高1では必須の数学と英語以外はすべて自由選択。高2では英語以外はすべての科目が自由選択になります。ですから高校生たちは学年が上がるほど自分の得意な科目を中心に勉強することができます。

去年の卒業留学組の一人は自動車工学を選択してゴーカートを自作し高い評価を得ました。また、その高校では地元のスポンサーを得て航空工学クラブのグループがセスナ機を制作しています。その飛行機は完成後、地元の航空クラブの飛行機となり、今は地域の上空を旋回しています。

 

今年現地校に入学した留学生の一人はプロのドラマーを目指しています。ですからもちろん彼は音楽を第一に選択しました。ニュージーランドの高校の音楽の授業はたいへんバラエティーに富んでいます。子供たちはそれぞれボーカルまたは自分の好きな楽器を選んで、作曲をしたり、バンドを組んで演奏したり、そしてそれを最終的にレコーディングしてアルバムを作ります。ドラマーを目指す彼もさっそく音楽の先生に彼の技を披露し、音楽の授業に必要な基礎知識の質問に答えて、レベル認定をしてもらいました。「俺は英語ベラベラの世界的なドラマーになる」と彼は今、意欲に燃えています。

1年間の体験留学組は、まだ英語力のハンディーもあり、たいがい調理・ファッション・体育・アウトド

ア教育・海洋学・農業など実技を中心としたニュージーラン ドならではの科目を選択します。でも、こうした科目は確実に日本の高校生たちの目を開くようです。特に、アウトドア教育では海でのカヤック、ダイビング、 セーリング、サーフィン、森林でのキャンプ、トレッキング、アブセーリング等様々な野外活動を経験します。体を使い、体験をしながら学ぶことは高校生の知 識を確実なものとし、生活力もつき、逞しくなります。

 

1年留学を終えた子供たちは目が輝き、日本の高校に戻ってからも、やる気と自信に満ちて、良い大学への進学率も高くなると、高校の先生から評価を受けています。

大自然に恵まれたニュージーランド留学は日本の若い子供たちを心身共に逞しく育ててくれるようです。

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