小さい頃から留学をしてみたいという気持ちがあったという亘輝くん。日本の学校ではみんなが同じ勉強をするという事に疑問を感じていたそうです。そのため、もっと自分の興味のある事を勉強してみたい、もっと自由に自分のやりたいことを選べる環境に行きたいと思うようになります。そこで留学をしようと決心します。
ニュージーランドに来て1年間エバコナの高校準備コースに入学した亘輝くんは翌年ロトルアにあるJohn Paul Collegeの高校2年生に編入しました。ニュージーランドに来てみて、自分で何でも決めて行動をしていかなければいけないという日本とは全く違う環境で「自分で考える力」や「行動をする力」がまずついたと言います。また、ホームステイでも様々な経験をし、その中で家族と強い絆を築き家族の一員となる経験もできました。
ニュージーランドの現地高校では日本の専門学校のように沢山の種類の選択科目があり、亘輝くんはLegal Studies (法律)という科目を選択してみます。その科目では様々な事件についてのケーススタディーを行い、法律をあてはめて事件を解決するという科目で、やってみるととても面白かったそうです。それがきっかけとなり、大学でも法律を勉強したいと思いました。
また高校ではバスケットボール部に入り、ロトルア地域で複数の試合にも参加します。はじめてクラブに参加した時は現地の生徒から実力ややる気を試されることもあったそうです。しかし、そこで真面目に誠実に練習に取り組む亘輝くんの姿を見てチームメンバーは亘輝くんの実力を認め、信頼関係と共に強い絆ができていったそうです。亘輝くんはこちらのバスケットボール部に入ってみて、日本のように朝練や厳しい練習が無い事にまず驚いたと言います。その代わり学生が中心となってクラブ活動が運営されており、練習も全て生徒の自主性に任されていたそうです。コーチはいましたが、練習内容は学生が中心になって毎回内容を決めており、コーチはあくまでもそれをサポートする立場だったそうです。練習に来る来ないというのも生徒の自主性に任せられていましたが、その分やる気のある生徒しかクラブ活動をしないのでみんな大変熱心で積極的だったそうです。この体験は日本でもクラブ活動をしていた亘輝くんにとって大変新鮮でした。
高校を卒業後日本の大学で法律を学びたいと決めた亘輝くんは3校の学校にしぼって受験をします。帰国子女としての大学受験で一番重要だと感じたのは面接と論文だったそうです。面接では自分がどれだけこの留学を通して沢山の経験をしたのか、そしてその経験を生かして自分はどうしたいのかということを強く問われたと言います。亘輝くんは日本の大学の受験のために高校3年生の時に「自己分析ノート」というものを書き始めたそうです。毎日自分が高校で何を一番頑張ったと思うのか、今まで何が苦しかったか、自分の夢は何なのか等、自分と正直に真剣に向き合う時間を作ったと言います。また世界の時事問題についても幅広い知識を持つために世界のニュースを頻繁にチェックし、自分の知識を広げる努力をしたそうです。そのような地道な努力のおかげで大学の面接と論文では自分の実力を発揮し、最終的に関西学院大学の法学部に入学しました。
法学部に入ってからも積極的に企業でのインターンシップを体験します。その経験を通して自分は法律の道へ進むのではなく、ビジネスや起業の道を行きたいと思い始めたそうです。そのため、大学ではビジネスや企業の法律を専攻し、更にベンチャー企業等でのインターショップに積極的に参加します。
これからビジネスという世界でどう彼らしい道を切り開いて行くのか、亘輝くんの次なるステップがこれからとても楽しみだと思います。
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