晴日さんがニュージーランドのエバコナに留学してきたのは高校1年生の終わりでした。日本で高校生になったものの、なぜみんながいつも同じ勉強をしなければいけないのかという疑問が湧き、だんだんと朝起きる事ができなくなっていったそうです。そして方向性を見失ったときに、以前、ニュージーランドに短期留学した時のことを思い出し、日本の高校を辞めて高校2年生になる時にエバコナに留学することを決めました。
エバコナで1年間の高校準備コースを勉強した晴日さんはもともと独立心が強く、家族で一緒に行動する事が好きだった最初のホームステイとはあまり気が合わず、それぞれの時間を大事にしてくれるホームステイに引っ越してからは落ち着いて過ごせるようになりました。そしてエバコナの高校準備コースを終えて2年目には、ハミルトンにあるHillcrest High schoolに高校2年生として編入し、晴日さんはそこで12年生と13年生を過ごしました。現地高校での1年目は必死でがむしゃらだったという晴日さん。しかし積極的な彼女はクラスでも自分から現地人の女の子の隣に行って「座っても良い?」と聞いて話しかけたり、休み時間も声をかけてくれた現地人の生徒たちと積極的に話しをして、どんどん現地人の中に自分から入っていきました。そのお陰で、13年生に上がる頃には現地人のお友達が沢山できて随分気持ちにも余裕ができ、学校生活を更に楽しむ事ができたそうです。
そしてハミルトンでもいくつかのホームステイを体験した晴日さん。ホームステイファミリーでは様々な問題に直面する事もあり、それを通して嫌な事は嫌だと人にはっきりと言えるようになったそうです。日本にいる時は周りに気を使い過ぎて黙っている事が多かったそうですが、ニュージーランドで得た経験を通して、自分の気持ちや意思と正直に向き合いきちんと相手に伝えるという事の大切さに気づき、自信と強さが身についたと言います。
そして高校を卒業してから、こんどはThe University of Auckland(オークランド大学)に進学し、今はBachelor of Commerce &Global Studies(経済学とグローバルスタディーズ学部)でAccounting, International Business, Asian Studies(経理、インターナショナルビジネス、アジアスタディーズ等)を勉強しています。大学に進学してからは複数の現地人のお友達と一軒家(シャアハウス)に暮らし、フルタイムの大学の勉強の傍らアルバイトをしています。去年、まつ毛のエクステンションをするアイリストの資格を取得したので、美容サロンで働きはじめました。そして、いくつかの美容サロンで働く経験を通して、今、大学でビジネスを勉強する晴日さんはスタッフが生き生きと働ける職場について、ビジネスのマネージメントについて色々と考えさせられるそうです。
将来は今勉強しているBusinessの勉強を生かして自分の事業を立ち上げたいと考えているそうですが、今関わっている美容ビジネスにはとても興味があると言います。もうすぐニュージーランドの永住権を申請したいと考えており、永住権を取得し、大学を卒業したら一度日本に帰国する事も考えているそうです。長くニュージーランドで暮らしてみて、改めて日本という国の文化の素晴らしさにも気が付かされたそうで、改めて日本で生活して日本でも仕事をしたいという気持ちが湧いてきたそうです。
わずか20歳とは思えない程自信がありしっかりしていて、自分の考えや目標をはっりと持っているのは、今まで勇気と柔軟性を持って様々な事に積極的にチャレンジしてきた晴日さんの人生経験から来るものなのでしょう。晴日さんの自分らしい生き方を追求する旅はまだまだ続いていくようです。
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