皓水さんがニュージーランドの高校卒業を目指して留学したのは2015年の事でした。皓水さんはそれ以前の中学生の時にニュージーランドに短期留学をした経験があり、その時には言いたい事が上手に英語で言えないという体験をし、以来それを克服したいという思いが芽生えたそうです。また、日本の学校ではどこかでみんなと同じでなければいけない、人と合わせなければいけないという窮屈さを感じてしまい、自分の意見をもっとはっきり言えるようになりたい、自分らしさとは何だろうと思うようになったそうです。
ニュージーランドに来て、1年目はエバコナの高校準備コースに入学します。エバコナで1年間しっかりと英語の基礎を固め英語力に自信をつけた経験が、後で振り返えると自分にとってはとても大切だったと言う皓水さん。その後Mercury Bay Area Schoolの高校2年生に編入してからは現地高校の環境に馴染むため、そして現地人のお友達を作るためにがむしゃらに頑張ったそうです。しかし、高校2年生で編入して既に出来上がってしまっている現地人のお友達の輪に入るのは思ったよりも難しいと感じたと言います。また現地人のお友達との間に話題や共通点を見つける事もなかなか難しかったという皓水さん。そこで高校3年生になった時は自分と同じような留学生の生徒達とお友達になったそうです。同じような経験をしている留学生同士は共通点も多く、その意味でもつながる事のできる部分が沢山あったそうです。皓水さんは現地高校での1年目の経験を通して、2年目は自分はもっと自分らしく堂々とやって大丈夫という自信がついたと言います。
またホームステイも3年間で3件経験しました。3件目のファミリーとは大変気が合い、皓水さん自身もそれまで構築してきた英語力と経験に自信がついていたので一番充実した時間が過ごせたそうです。毎日意識してファミリーとは会話をし、強い信頼関係を築いていきました。特にホストマザーとは毎日1時間程お話しをし、恋バナもできるほどなんでも話せる親しい仲になったそうです。
ニュージーランドの高校を卒業してから日本の大学に進学する事にした皓水さんは日本の大学を3校受験しました。帰国子女受験の面接で皓水さんが特に意識したのは「素の自分をありのまま出す」という事だったそうです。自分を取り繕ったり、良く見せようとしないでありのままで良いのだという確信はニュージーランド留学を通して得たと言います。ニュージーランドの学校では小さな事でも頻繁に褒められるという経験を沢山しました。そこから自分にもっと自信を持って良いのだ、くよくよと考え過ぎないで良いのだ、ありのままの自分で良いのだという確信と自信が持てたそうです。
その後横浜市立大学の国際総合学部、国際文化コースに進学し言語政策・教育をテーマに学んだ皓水さん。大学に進学してからも途中オーストリアに留学して、ニュージーランドで知り合った留学生時代のお友達と再会したり、1年間休学期間を取って、以前から興味のあった美容関係の勉強をして化粧品検定の資格を取ってみる等、様々な事にもチャレンジしました。今は大学4年生で就職活動の真っ只中、今は化粧品の企画や美容関係の仕事に進む事を目指しているそうです。
ニュージーランドで学んだ「ありのままの自分で良い」という考えは、皓水さんの中に今も深く根付いています。美容という業界で個々の人の「その人らしい」美しさをどのように引き出せるのか。皓水さんには美容というテーマでの新たなチャレンジが待っています。
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