北海道出身の三浦さなえさんは中学、高校では熱心にバスケットボールの部活をするアクティブなスポーツ少女でした。そして、そこで怪我を沢山経験したことで人のためになりたいという願いからスポーツジムのパーソナルトレーナーを目指します。
パーソナルトレーナーになったさなえさんは15年間、情熱を持って大好きな仕事に取り組んでいました。しかし、ある時ふと決まってしまった生活パターンで毎日を過ごしている自分に気が付いたそうです。そしてこのまま年をとっていくので良いのか?という大きな疑問が心に湧いてきたそうです。そんな時、以前から心の中にあった海外に住みたいという夢を思い出し、一度仕事を辞めて留学をしようと決心をします。
そしてインターネットで留学について調べ始めたさなえさんはある日、エバコナの校長、マクリーンえり子のブログ記事を見つけます。ストレートでオープンに自分の意見や過去について書いているマクリーンのブログ記事を読んで、さなえさんは「この人面白いな」と思いエバコナに問い合わせてみる事にしたそうです。
その結果、さなえさんはエバコナに半年間留学して、一般英語コースで学習することにしました。留学中はエバコナの先生でホームステイファミリーでもあるリーズルの家に滞在し、アウトドアを愛するリーゾルと一緒にキャンプに行ったり、登山やハイキングをしたり、マラソンをしたりと大変アクティブな生活を体験しました。そして40代~50代でもエネルギッシュに趣味であるスポーツを思いっきり楽しみながら生き生きと生きるリーズルや彼女の友人たちに刺激を受けます。また、自分自身に正直に、オープンに生きるリーズルと生活をする中でそんな彼女の生き方にも影響を受けます。
半年間のエバコナでの学習を終えたさなえさんはその後3カ月間ニュージーランド各地を周る一人旅に出ます。南島のクィーンズタウン、 ワナカ、マウントクック、クライストチャーチ、 グレイマウス 等あちこちを旅して周りその後南島の北にあるカラメアという小さな町にあるBackpacker(バックパッカー宿泊施設)でWoofingをして沢山の人と出会います。そこでは1週間にもわたるヒッピーのお祭りにも行き、起きたい時に起きる、踊りたい時に踊る、裸でもokという自由な人たちと触れ合い、もっと自分らしく自由に生きて良いのだという解放感を感じたと言います。また、ニュージーランドの生活を通して長年日本で社会人をしていて周りに気を使いすぎる事が身についてしまっていた自分に気が付いたそうです。周りの目を気にしないでもっと自分らしく生きたい。ニュージーランド留学を通して自分の中に眠っていた人生へのやる気と元気がまた湧き出てきました。
その後北島を旅して日本に帰国したさなえさん。日本に帰国後は以前とは全く違った新しい事に次々にチャンレジをします。例えば、長野県の蝶ヶ岳にある山小屋の運営に7月~11月の登山シーズンに携わったり、Project Adventureというアウトドアのアドベンチャー体験を通して精神的な成長を促すプログラムのファシリテーターの仕事もはじめました。山小屋の仕事では自然の真っただ中、雨水で生活する環境で資源の大切さ、物質に囲まれ過ぎていた生活、自然の中にある自分の小ささ、生かされているという喜び等、今まで気が付かなかったことに沢山気付かされたそうです。また、Project Adventureではアドベンチャー体験を通して自分と向き合い、自分で考えて決める力(生きる力)をつけ、グループワークの中でお互いを尊重しあいながら共に何かを達成する事を学ぶ等、参加者がそれぞれ様々な精神的成長をしていく姿を側で見守りサポートします。
ニュージーランドに行く前は常に仕事をしていないと不安だったというさなえさんですが、今は仕事が無い時間も自分と向き合う大切な時間だと思えるようになったそうです。
最近上京し、現在は日能研の体験学習プログラムにも携わり、子供たちと一緒にキャンプや登山をしたり、沢登り、カヌー、カヤック等、様々なアウトドアアドベンチャープログラムを通して、子供たちが仲間と協働する力や自分で決めて行動する力、自分の気持ちの言語化などを育むキャンプの運営スタッフとしても働いています。アウトドアアドベンチャーというものがただの楽しみや身体の健康を保つだけのものでは無く、「沢山の人生の体験」こそが教育の根本である。留学を通して自分ととことん向き合い、それを学んださなえさん。そんな彼女だからこそ今体験教育を通して子供たちに伝えたいことが沢山あるのだと思います。
さなえさんの新たなるアドベンチャーはまだまだ続きます。
コメントを残す