ついにニュージーランドも先々週から国境が封鎖され、また先週の木曜日からは全国が4週間のロックダウンとなりました。そのためにエバコナも先週からすべての授業をオンラインに振り替えて、先生方もスタッフもすべて自宅から仕事をしています。
毎日、お昼のニュースではその日に増えたコロナ患者数が発表され、日々、50人から80人単位でコロナ感染が広がっています。今日、3月31日現在の全国での患者数は647人ということでした。「おや、数としてはまだ少ない」と思われるかもしれませんが、ニュージーランドの人口はたったの400万人強、東京の3分の1以下の人口ですから、油断はできません。今回、ニュージーランド政府が取った強行措置がコロナの拡散を抑えることを心から願わずにはおれません。
先週からホームステイ先に隔離され、オンラインで学習をしているエバコナの高校生たちにとっても、今は辛い時です。室内での生活にエネルギーを持て余し、日々の生活も自己管理しなければならず、オンラインでの授業に身が入らないという生徒も出てきます。カウンセラーたちが毎日ラインを通して声がけして励ましてはいますが、どうしたら子供たちにこの現実を乗り越える知恵と勇気を持ってもらえるのか、悩むところです。
長い間、日本もニュージーランドも平和な国で、私たちは危機感というものをあまり感じずに生活してきました。でも本当は、世界経済は混乱して、海や川や大気の汚染が進み、地震、火事、火山の噴火、イナゴの害、これから地球はますます深刻な状況に突入していくのでしょう。今、このコロナ危機をきっかけに老いも若きも、これまでの生き方を見直す時なのではないかと感じます。
ニュージーランドは今秋です。あちこちで美しい紅葉が始まり、私の家の庭では秋の味覚フィールド・マッシュルームが出始めました。まだこのあたりの自然の恵みは変わっていませんが、今年は特にコロナの陰で「私は元気に今日もまた1日生かされた」感慨深く思うのです。
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