こんにちは、エバコナのカース敦子です。早いものでもう2月も終わり、もう3月になりますね。さて、今回から過去のエバコナの高校準備コースの卒業生をインタビューし、彼らの現在、そして彼らの人生に留学という経験がどのようなインパクトをもたらしたのかについてお話を聞きブログ記事にまとめていこうと思います。初回はエバコナのウェブサイトでもストーリーをシェアしてくれている岸 晏花さんとお話をさせてもらいました。
晏花さんは15歳で留学を決めました。「普通」でなければいけない、みんなと同じにできなければいけないという雰囲気の日本の学校環境にプレッシャーや違和感を感じ、お友達関係も上手くいかず学校に行けなくなって悩んでいた時に留学という選択をしたそうです。
ニュージーランドに来てみて晏花さんがまず驚いたのは個性がある事が肯定される学校システムと社会だったそうです。高校システム自体がとてもフレキシブルで、自分の好きな科目を選んで学習ができる自由な学校教育。そして周りの人々が大らかでリラックスしていてそのままの自分でも大丈夫という安心感と自信を得られたそうです。
また晏花さんはステイしたホームステイファミリーからも大きな影響を受けます。喜んで人のために尽くす、見返りを求めずにただ与え続けるという姿勢で生きているホストファミリーと出会い、過去の対人関係の苦い経験から人を信じるという事がなかなかできず、心の奥でいつも不安を抱えて生きていた晏花さんにとって大きなターニングポイントとなります。この出会いは晏花さんのの人生観を大きく変える出来事になりました。晏花さんはこのファミリーとステイし始めてから、周りの人にとても前向きになった、明るくなったと言われるようになったそうです。
ニュージーランドの高校卒業後、晏花さんはニュージーランドのOtago 大学に入学、Bachelor of Art (Humanity and History)を専攻しました。大学時代はアカデミックでハードな大学の勉強にストレスが溜まってしまう事もあったそうですが、気持ちを切り替えてリフレッシュするために様々なボランティア活動に積極的に参加したそうです。晏花さんが大学時代に参加したボランティアの一つが大学のスクールホリデー中に参加した「国際ワークキャンプ」というものでした。そこでカンボジアに行き小学生に英語を教える活動に参加したそうです。晏花さんは大学を卒業し日本に帰国してからもこの国際ワークキャンプには何度も参加したそうで、日本国内でも積極的に色々なボランティア活動をしています。「見返りを求めずに人のために尽くす」という生き方は晏花さんの中にしっかりと根付き今の人生の指針となっているようです。
現在晏花さんは日本の東京にあるモンテソーリ保育園で働いています。そこでもニュージーランドで培った「一人一人の個性を生かす、みんなそのままで良い」という教育の指針が生かされているそうです。これからまた海外に出て幼児教育を含む様々なエリアの勉強や経験を得たいと考えている晏花さん。彼女は今後日本で悩んだり苦しんでいる子供たちに留学という道を紹介する仕事も将来してみたいと話してくれました。
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