実は、3週間前のロング・ウィークエンド(週末の3連休)に学校に泥棒が入りました。
「えっ!こんな平和な町で!」と私たちはびっくり仰天でした。
でも、フィティアンガの町には豪華なお金持ちの別荘もたくさんあるのでちょこちょこと空き巣の盗難があるとは聞いていました。エバコナも高級別荘並みに考えられたのでしょうか・・・。
事の顛末は、週末に忘れ物を取りにたまたま学校に入ったスタッフが、校内が荒らされているのに気づいて私に連絡をしてきました。急いで学校に駆けつけると、裏に面した教室の窓から侵入したらしく、スタッフルームや資料室やいくつかの教室に侵入の跡がみられました。
泥棒さんは数ある英語の教材には全く興味を示さず、その代わりにスタッフルームに買いだめしてあったポテトチップスやビスケット、コヒーと紅茶を全部さらっていったのですが、ハーブティーはお好みではなかったようで残してありました。
そして掃除用のビニール手袋もなくなっていました。手袋は指紋を残さぬように使ったようですが、クラスルームの壁に強固に取り付けられていたテレビはなぜか犯人と思しき指紋だらけ。テレビを壁から外そうとしてなかなか外せず苛立ったのか、脱ぎ捨てた手袋が横に転がっていました(ちなみにテレビは取られませんでした)。そのドジさ加減からプロの泥棒ではないようだとポリスは言っていました。
今回の事件で、驚いたことがもう1つあります。 泥棒に入られたことを発見して私はすぐに「111」に電話をして警察を呼びました。私としてはかなり緊急だと思ったのですが、応対に出たポリスは「今、担当者が別件で出ているので、後ほど連絡を入れる」といたってのんびりとした応対です。そしてポリスが学校にやってきたのは次の日の朝でした。このスピードって日本でも同じようなものですか?
ポリスは泥棒の狼藉をすべてチェックすると、「指紋係を近日中に送るので、現場をそのままにしておくように」と言って帰っていきました。「近日中!?」 明日からまた授業が始まるのにどうするんだと思いましたが、どうしようもなく、2日後に指紋係がやってくるまで私たちは不便をしのぎながら何とかその状況を乗り切りました。
今では学校は平常に戻りホッとしていますが、空き巣犯はまだ捕まっていません。今回のことで教訓を得て、私たちは学校の建物の防犯システムをさらに強化しました。そして次回はポリスに頼らずしっかりと犯人のシッポをつかむぞと思っています。
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